おもり4.6s 12回×5セット腹筋完了。 ハンマーカール、カールを少し。
―――――――――――――――――― 宿泊の賓客あり。
母上の友人。 今日は賓客と家族と皆一緒に夕食。 夕食はすき焼。
しかも国産黒毛和牛のすき焼。 脂の香りがよく、肉質も柔らか且つ味わい深い。 罰が当たるのではないかと恐縮するほどおいしかった。
わしは牛肉自体食べる機会が少ない。 牛肉というだけで非常にありがたいのに、 かように上質なのをいただいた。 木綿の焼き豆腐、しらたき、えのきなど副菜もおいしかった。 豆腐好きのわしは、豆腐も沢山いただいた。 幸せの夕食。 ついつい食べ過ぎてしまった。
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家の中が賑やかになるのはいいこと。 屋根の下に両親と賓客一名、つまり孤独とは対極なので気分がいい。
深夜、客間前の廊下を歩くとき物音をさせないよう気を遣う。 ――――――――――――――――――
朝。 両親と賓客は支度を始めて信州へ旅立った。 2泊3日予定とのこと。 急にわし一人の世界になってしまった。
のびのび羽を伸ばすことが出来る気持ちと、 事故など起きない様に祈る不安な気持ちが同居。
わしは変なところで心配性を発揮する。 自分が熊の生息地に入って登山をしたり野宿をするのは平気。 しかし両親が旅行に出かけるのはそれよりも心配になる。
思えば、親には心配をかけていたかもしれない。 一度登山道を見失い山で遭難しかけたことがある、 山の稜線で月の輪熊に遭遇したこともある。 遭難しかけてから以降は登山をやめている。
ワシ自身、遭難しかけたのは流石に堪えた。 精神的に錯乱しないよう心掛けながら行動するのだけれども、 正常な判断能力は失っていたと思う。 日没が迫っているのに 同じ場所に戻ってきてしまったとき恐怖に慄いた。
上に上に登っているのに何故か遥か下にあるはずのガレ場に3度も戻ってきてしまっときは言いようのない恐怖に襲われた。 人間は狭い範囲でぐるぐる回ってしまう。 藪漕ぎは大変なので出来るだけ獣道を往く。
木々に囲まれ景色も見えないし薄暗い山の中、 GPS地図でもなければ抜け出せない。
登山道に戻ることができたのは、 彷徨ているとき、 遠くの川の轟音が微かに聴こえてきて、その音を頼りに移動することができたため。 川と登山道は接点があった。 川沿いに移動して登山道に戻れることに期待したのが上手いこと成功。
あんな体験はもう沢山。
あの時は藪漕ぎしてダニに喰われるおまけまで付いてきた。 車に戻りすぐ東京へ帰った、そして皮膚科へ。 危険なウイルスや細菌に感染しないようダニが首を突っ込んでいる皮膚部分を肉ごとえぐり取ってもらい消毒。 結果、なんの感染もなく事なきを得た。 何年も経ってようやく抉った痕も消えた。
危険なところに立ち入るのはやめよう。 誰かに心配をかけるのはよくない。
実家に戻ってきて以降、わしは家に引きこもりがち。 安全はいいこと。 ―――――――――――――――――― |
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