実家に茶虎の子猫が来た。
迷い猫ではなく飼い猫として。
前足も後ろ足も踵の辺りまで白い靴下をはいたように白かった。
あとは茶虎柄。
遊び好きで目まぐるしく動いていた。
わしの後を付いて歩く。
かわいらしい。
餌もよく食べていた。
わしはこの猫を絶対に大事に育てていこうと
心の中でしっかり誓いを立てた。
夢の中ではひと月以上生活したのかもしれない。
幼苗だったその子は徐々に育っていつた。
最終的には成猫になった。
艶やかで美しい毛並み。
若くて健康な成猫特有の姿。
そして賢かった。
元気で美しい姿をみては嬉しく感じた。
現実で茶虎の猫を飼ったことはないけれども、夢の中では一緒に生活をしていた。
ふいに目が覚めて愛に満ちた夢は夢だったのだと気が付いた。
不思議なことにその猫の名前を思い出せない。
でも確かにその猫は居た。
寝起きからしばらく心地の良い余韻が続いた。
久々に見た好い夢だった。
|
|